只今担当させていただいている中学3年生の生徒様の作文指導を今年の6月より開始。
生徒様の特徴としては、5教科の成績は問題なく好成績。
ま読書も自主的に行っていらっしゃるご様子。
なのに、作文を書くことだけはどうしても苦手で、非常に苦労していらっしゃいました。
上手く書けない理由として・・・
①文章が長文の為、一つの文書に「主語と動詞」が多数混在してしまい、わかりにくい文章になってしまう。
②内容が客観的な視点のみで「自分の意見、体験談」が全く記載されていないため、説得力が欠けている。
③自分の気持ちをストレートに書きすぎてしまい、少々きつい文章となってしまう。
①対策→
・「読みやすい文章とはどういった文書なのか?」といった視点で、今まで文章に目を向けたことがなかった。
その為、教科書や便覧に載っている文章に目を通してもらい、いかに短い文章が読みやすいかを知ってもらう。
そして、自分が「読みやすい」「わかりやすい」と思った文章に付箋を貼ってもらい、文章を書く時の参考資料として随時目を通すようにしてもらう。
・遠まわしな言い方は難易度が高い為、例えば夏目漱石の「吾輩は猫である」という書籍の出だしの、「吾輩は猫である。名前はまだない」といったように短く簡略化した文章の方が、書きやすい上に、相手に伝わりやすい事をお伝えする。
②対策→
テーマに沿った作文を宿題で作成してもらい、授業中に私がその作文を読み、「どうしてこの時こう思ったのか?」「そのあと自身が実行したことは?」等、色々生徒様に質問をし、その答えを口に出してもらう。
そして、その内容を再度文章に落とし込んでもらう。
③対策→
1つの考え方にこだわった文章になってしまうと、どうしても「自己主張が強い」といった印象を相手に取られてしまうことを説明。
「もう一方の考えの良さも一言くみ取って書くようにすると、文書が柔らかくなる。」事を伝える
。
このような感じの指導を実施し、早2か月。
本日の授業ではとても分かりやすく、学力調査テストであれば、満点の5点が取れるような文章が完成いたしました!
受験生の秋以降は、他にも色々とやることがあり、作文指導は時間的に難しいです。
そのため、可能でしたら、夏休み迄にある程度作文が書けるようにしておくと、ゆとりをもって今後の受験対策に取り組めるかと思います。